私たちは、出羽三山を通じて生まれる一つひとつの
出会いが
特別なご縁であると考えております。
静寂と祈りが息づく
羽黒山巡礼プログラム
私たちは、出羽三山を通じて生まれる一つひとつの
出会いが
特別なご縁であると考えております。
はじめに
この体験は、現代社会が私たちに求める
「速さ」や「多さ」から解放され、
心の奥底に眠る穏やかで揺るぎない力を取り戻すための時間です
こちらでは、プログラムの詳細をご案内しております。
体験への第一歩として、ぜひご覧ください。
羽黒山のふもと
宿坊で過ごす
真田延命院は、山形県鶴岡市・羽黒山の麓に佇む、出羽三山詣の巡礼者を迎えてきた歴史ある宿坊です。幾世代にもわたり、参詣者の拠り所となるよう、おもてなしを続けてまいりました。
豊かな自然に抱かれた参籠所(宿泊施設)は、鳥のさえずりや葉擦れの音が心を和ませてくれます。
参籠所は、一般的な旅館やホテルとは異なり、行者様が過ごされるための空間です。そのため、お部屋の設えは必要最低限にとどめております。
快適さにおいてご不便を感じられるかもしれませんが、身の回りを削ぎ落とすことで、心のゆとりや新しい気づきと出会える時間となれば幸いです。
日本には、畳の上で暮らす文化が古くから根づいてきました。
床に近い暮らしは目線を下げ、自然と心も落ち着いていきます。
座る・寝転ぶ・もたれる──そんな所作の中に、
和室ならではの穏やかさと心地よさが溶け込んでいます。
真田延命院への行き方
祈 り
ご祈祷の際には、神職が一人ひとりの願いに真摯に耳を傾け、神札を整え、祝詞を奏上しております。
対話や行動を重ねる中で、ご自身でも気づかれていなかった願いの本質が現れることもございます。その想いに寄り添うことも祈りをより深いものにすると捉えております。
これは、宿坊ならではの温かな対応であり、先代より大切にされてきた在り方の一つです。
本プログラムの先達(案内人)である眞田宗正は、國學院大學文学部神道学科を卒業後、出羽三山神社に奉職し、三社にて10年間、神明奉仕を行ってまいりました。出羽三山神社祝部(はふり)としては数少ない神職資格『明階』を持ち、現在は、承久年間に起源を持つ宿坊真田延命院を営んでおります。
出羽三山神社では、山に籠り、寝食を共にし、神様にお仕えする日も多くありました。
中でも、2007年、17年に一度の神事「御深秘御戸行」に
奉仕させていただいたことは、人生の中でも特別な経験となりました。
古式の厳格な作法に則り、外界との会話を断ち、山中を巡拝した数日間は、
神聖な気に満ち、心に深く刻まれています。
日 程
2日目 | |
時間(目安) | 内容 |
---|---|
06:00 | ご祈祷 |
07:00 | 朝 食(食の修行) |
07:30 | 出発準備 |
08:00 | 羽黒山石段登拝巡礼 ー羽黒山の石段を祈りと共に歩むー |
10:00 | 出羽三山神社昇殿参拝 |
11:15 | 羽黒山 山頂出発 ↓ 真田延命院へ(車移動) |
12:00 | 神前拝礼 昼 食(食の修行) |
13:00 | 御札の授与・神酒拝戴 振り返り |
14:00 | 感想を共有しながら解散 新たな心持ちで日常に戻ります |
ご準備いただくもの
含まれるもの
巡礼体験に必要なご持参品は下記の通りです。
白は清浄や純粋さを象徴し、伝統的にも大切な意味を持ちます。
本格的な巡礼には、白色の無地の服装や靴をおすすめしております。
*「白」のご準備が難しい場合は、無理をせず、お手持ちのもので構いません。巡礼の趣に合う、控えめな色やデザインのものをお選びいただくと、より雰囲気になじみやすくなります。
*バッグ・リュックは賽銭とタオル、500mlの水が入る程度の小さなもので巡礼に使用します。斜め掛けバッグは、真田延命院でもお求めいただくことができます。
プログラムに含まれる項目です。
いただく
いのる
あゆむ
— 信仰や自然を通じ、心を調える —
このプログラムは、
大きく三つの柱を軸に構成されています
山の恵みに心を澄ませる黙食
蝋燭の灯のもと祈りを重ねる時間
自然と一体となり歩む巡礼の道
御飯、御味噌汁——
日本人は食に「御」の字を添えることで、
日々の糧への感謝と敬意を込めてきました。
山の恵みをはじめとした”いのち”をいただく「いただきます」は、自然の恵みや、
届くまでに関わった多くの人々への祈りのような言葉でもあります。
「食う」や「食べる」ではなく— 「いただく」 —
食卓での言葉の変遷には、いのちへの意識と感謝の心が宿る過程が映し出されています。
黙食では、出羽三山の恵みをいただく食事を、
お腹を満たすだけのものではなく、
会話を手放し、いのちを感じる「修行」として、
それぞれの感覚に意識を向け実践していきます。
ご自宅に戻られてからも、ご体験を心に留めていただけるよう、
真田延命院が祈りを込めた特別パッケージのご祈祷米をお持ち帰り頂きます。
霊峰月山の清らかな雪解け水で育まれたお米を、
ご家庭でも、祈りの余韻とともに味わってください。
御神前で、蝋燭の灯のもと、
古くから出羽三山に伝わる作法と祈りの言葉を実践し、
神聖な空間で心を清め、神様とのつながりを感じながら、
瞑想の時間を過ごします。
奉唱は、響きを内側で感じながら、
祈りの力を自分の中に通わせる、心の行です。
詞の一つひとつに、連綿と受け継がれてきた信仰と、
大自然への敬意が宿ります。
声が空間にゆっくりと満ちていく中、
自身が “祈る存在” となっていくための実践です。
安心してご参加いただけるよう、
申込者限定の事前資料をご用意しております。
羽黒山の石段は、神聖な祈りの道。
2446段の石段を一歩ずつ進むその歩みは、
過去から現在へと連なる信仰の時間をたどる体験でもあります。
石段の脇には、数々の拝所がございます。
一つひとつの御前に向かい、
祈り深く手を合わせるその所作のなかで、
足元から大地の力が染みわたり、心が徐々に澄んでゆくのを感じるでしょう。
「歩く」ことに意識を向け、通り過ぎるのではなく、祈りを込めて進む。
この歩みを通じて、心を澄ませ、感覚を深める実践が始まります。
初めての方でも不安なく、体験に入っていくことができるよう
少人数制で実施されます。
各実践では、先達が一人ひとりに寄り添い、サポートいたします。
結びに
人それぞれ、感じ方や受け取り方は異なるものです。
だからこそ、その違いを受け入れ、味わい合うことも、
このプログラムならではの豊かさと言えるでしょう。
また、羽黒山という神聖な場所において、
”少人数”という贅沢な環境だからこそ、
実践や自然に深く集中していただけると考えております。
時代の変化に寄り添いながら、深く届く貴重な時間を目指しています。
このページでは、宿坊や、プログラムの詳細をご紹介いたしました。
ご体験には、自然や文化への深い理解と、静けさを味わう心の準備が求められる場面もございます。
お申し込みにつきましては、下記ページにてご案内しております。
ゆっくりと全体をご覧いただき、ご自身のペースでご検討いただければ幸いです。
*2025年5月の募集(*はじめての出羽三山 延命院編)の募集は終了しました
ご希望の場合は 下記へお問い合わせください。(2025年 9月〜10月ご相談可)
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